■ハンニバル・ライジング Hannibal Rising | ツボヤキ日記★TSUBOYAKI DIARY

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■ハンニバル・ライジング Hannibal Rising

●映画化は困難ではないか、と思っていた小説の映画化が成され、それがスクリーンで見る側の期待を超えて翻弄してくれる位、嬉しいいことぁない。今年公開されるものの2作品にその期待がかかる…。舞台はいずれもフランス…言語は英語であるがそれが邪魔することはない、と踏んでいる。一作は3月3日雛祭公開とゆーからなんだか…ちょっと苦笑だが「パヒューム ある人殺しの物語」 。こいつぁーエエですよ。
で、もう一作が「真珠の耳飾りの少女」で映画デビューを果たしたピーター・ウェーバーの手による「ハンニバル・ライジング」。







過去に「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」と続いたレクターのシリーズ。「007」の如く(飛躍しちまいましたぁ)、殺人鬼誕生以前の話が今回の「ハンニバル・ライジング」。この中で、いかにレクターが殺人鬼になっていくか…否、元からの狂気を育んだか…ハンニバル・レクターの過去が浮き彫りにされる、という。

物語は、ハンニバル・レクターのルーマニアでの子供時代…、ソビエトの孤児院に収容…亡き叔父に救い出され、その妻ムラサキの見守る中で育つフランス時代に最年少で医学の道へ進むのだが…FBIに逮捕されるまでの彼の行動が浮上する。

時代は第二次世界大戦、1944年。ドイツ軍に家族を惨殺される…しかし、彼は幼くして両親を亡くしただけではなかった。それは過酷を極めた幼少期。彼の記憶に鮮烈に刻まれた目の前で繰り広がられた場面とは…。







おじの妻ムラサキ…日本人をまたまたコン・リーが演じる。実は映画の中だと、こんなネーミングはあざとく感じるものだが、実はムラサキさんとゆー名の方、今の日本にもいるんですがね。ただ、ハリスのアジアとゆーか、ジャパネスクは如何なものか、奇妙な違和感を拭えないのでは…と若干不安になるが、ハンニバル・レクターのシリーズをこれまで書き上げてきたトマス・ハリスが発表した同名小説「Hannival Rising」を元にし、実は今回はその脚本もトマス・ハリス自身が担当するのだと。コレ興味深いデス。







さて、その青年期のハンニバル・レクターを演じるのは「ロング・エンゲージメント」「かげろう」のギャスパー・ウリエル。
「かげろう」ですこぶる印象的な若手俳優だった。それがここにきていっそう面白く化けた。こりゃもう~ベンといい勝負だろーとほくそえむ。映画自体がどん詰まりだとしても…(今から予防線張ってどーする)、役者見るのも得はあるかと、そー思うております。欧米では来月公開。







ちなみにジョナサン・デミ監督作「羊たちの沈黙」は原作の持つイメージを重ねて余りある出来だったと今も思うデス。スコット・グレンの役どころはその後もパトリシア・コーウェルまで我は勝手に引きずりました。アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞受賞はジョナサン・デミのいきなりの快挙で、同時にアンソニー・ホプキンス演じるレクター博士の強烈な存在が映画界では不動のものとなったデスね。天才的な精神科医であり、緻密で頭脳プレイに長け、ひとたび凶暴性を発揮すれば身の毛もよだつ殺人鬼…レクター。その殺人鬼としての誕生の秘話が明かされる物語とは…いかがかなッ!









ハンニバル3部作の映画版は以下の通り。「刑事グラハム/凍りついた欲望」/「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」(←コレは一作目「刑事グラハム/凍りついた欲望」のリメイク)。「羊たちの沈黙」以降、一気にスクリーン上でレクターの存在は息づき始めたといゆー感じデあります。音楽では梅林茂も参加。(2007/製作国フランス・イギリス・アメリカ/公開2007年2月9日/日本公開2007年夏…)


▲English Trailer


▲International Trailer


▲German Teaser


▲Official site


▲Official site:Japan
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。


●Directer:Peter Webber ピーター・ウェバー
●Screenwriter:Thomas Harris トマス・ハリス
●Cast:Gaspard Ulliel ギャスパー・ウリエル Helena Lia Tachovska  Gong Li コン・リー Rhys Ifans リス・アイファンズ Richard Brake リチャード・ブレイク Kevin McKidd ケヴィン・マクキッド